越後伝衛門
廃業した越後伝衛門の事業を継承した、加藤晃葵さんがたった一人酒造りをしています。
2022年からリリースされたお酒のコンセプトは、今流行りの甘い酒の真逆をいく、膨らみと涼しさを持つ、渋味のあるお酒。
これからが楽しみなお酒です。

*価格は10%の税込みで表示してあります。

越後伝衛門ディスイズミー越後伝衛門 試験醸造酒 This Is Me(ディスイズミー)(新潟) 1.8l¥3,520

原料米 等外山田錦50%精米、使用酵母 S9酵母

Low High Whoと同様、高温山廃で仕込みました。伝衛門としては初めてカプロン酸エチルを生成する酵母、新潟S9酵母を使用。ほんのり甘酸っぱさがありますが、酸が効いているので後口はさっぱり。
This Is Meという酒名の由来ですが、等級検査をクリアできなかったお米は「規格外(米)」ないし「等外米」とされ、いくら磨いても「特定名称」を名乗れず「普通酒」扱いとなっています。普通って何?普通だけど普通じゃない、私は私。これが私。という意味が込められているようです。

越後伝衛門試験醸造酒ローハイフー越後伝衛門 試験醸造酒 Low High Who(ローハイフー)(新潟) 1.8l¥3,520

原料米 高嶺錦50%精米、使用酵母 901

「膨らみと涼やかさをもつ、飲み飽きしない酒」のコンセプトの深化として山廃仕込みで造られたお酒です。山廃の中でも高温山廃という製法を用いています。また、種麹に黄麹ながらクエン酸を微量に出す株を一部に使用しています。そのため、口に含むと軽快な酸が感じられ、山廃とは思えない、涼やかさを持った味わいに仕上がりました。

越後伝衛門誰そ彼たそがれ越後伝衛門 誰そ彼 渡る舟ーたそがれー(新潟) 720ml¥3,520

原料米 滋賀県産渡舟6号50%精米、日本酒度 +1、酸度 2.15

渡舟を使用しています。口に含むと穏やかなブドウのような香り。ほんのりお米の旨味を感じつつもやはり最後は涼味と渋味を感じる伝衛門ならではの味わいがあります。
また、ミステリアスな酒名ですが、「渡舟(6号)」という酒米やその来歴から加藤さんが連想したのが「ノアの箱舟」だそうで、40日に渡る航海によって大災害を逃れたという流れを追い、オリーブをくわえた鳩、荒波(大洪水)などをモチーフに今回も切り絵作家の下村優介氏にラベルをお願いしたそうです。
渡舟は正体不明の酒米として有名なことから、「正体不明」「未知」「謎めいた」感じを誰そ彼(たそがれ、「黄昏」の語源)として表現したそうです。そして、黄昏はまた、ひとつの盛りが過ぎた、などネガティブな意味も含みますが、そこを「渡って=乗り越えて」いく舟を描くことで、再挑戦、新天地、心機一転などポジティブへの好転を期待して名付けられました。また、陽が落ちる(黄昏になる)時間の経過をグラデーションで表現されています。
相変わらず深すぎて、説明に困ってしまいますが、酒名通りミステリアスな味わい(( ´艸`)。是非、お試しを!<完売しました>

越後伝衛門ゴズ越後伝衛門 GOZ ゴズ(新潟) 720ml¥2,200

原料米 五百万石50%精米、日本酒度 +0、酸度 1.65、使用酵母 秋田今野9号系

五百万石でいかに膨らみを出すか試行錯誤しながら造ったお酒です。ほんのりメロンのような果実味。その後に涼やかさを感じるキレの良い味わい。
1950年代に生産量が500万石になったことに因んで名付けられた「五百万石」を50%磨いて造ったお酒です。5尽くしで5s=ゴズです。県内には五頭山(ゴスさん)という山があり、描かれた女性の身長の高さはそれぞれ「五ノ峰~一ノ峰」の標高の比率と一致するようにデザインされています。Life goze on.(Life GOZ on.)山あり谷ありの人生ですが、それでも生きていくしかない自身へ諦念にも似たポジティブを、皮肉めいたサブカル調で表しているそうです。各女性はまた「五感」も示唆しており、五感で味わってほしいという気持ちが込められています。生酒。<完売しました>

越後伝衛門タマキハル越後伝衛門 タマキハル(新潟) 720ml¥3,000

原料米 越淡麗50%精米、日本酒度 +0、酸度 1.75、使用酵母 901

廃業した蔵を事業継承し、たった一人で酒造りをしています。目指す酒質は「膨らみと涼しさを持つ、飲み飽きしない酒」。その言葉通り、ほのかな旨味と涼やかさを感じられる味わい。二造り目の「タマキハル」です。
「たまきはる」とは「命・世」などにかかる枕詞。復活蔵として、蔵にそしてそこ住まう微生物に再び「命」を吹き込み、命をかけて造ったお酒を「世」に問おう、そんな意味合いでつけられました。中央の交差する輪は細胞分裂の最初の分裂をかたどり、「生命の誕生」を示唆しています。またウロボロスやインフィニティに見えるように、一見無限にも見えますが、無限とは始まりも終りもない、循環にしか過ぎず、よって生死の彼岸にあることから、その「環」を「割って出る」=生命の誕生をも暗示しています。モチーフにはイネや水そして酵母が描かれており、生命の渦に巻き込まれるかたちですべてが溶け込み、ひとつの作品=酒になるようにという意味もこめられています。<完売しました>

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